Shallow Dive by Dozono

vCenter Serverのセットアップ(Stage1)

Posted : 21 Apr 2020

vCenter Serverの構築は大きくStage1とStage2に分かれる。本稿はStage1までの最低限の手順を記載する。

VMware社の公式情報はvCenter Server のインストールとセットアップを参照のこと。

インストール要件の確認

vCenter ServerはVirtual Appliance(製品組み込みの仮想マシン)で構築できる。
vCenter ServerはESXi上の仮想マシンとして稼働するため、ESXiをインストールしたサーバハードウェアにvCenter Serverを稼働できるだけのリソースが必要となる。

vCenter Serverの要件は管理対象のESXiおよび仮想マシンの台数により変わる。
例えば「最大でホスト(ESXi)10台または仮想マシン100台」まで管理できる最小スペックでは以下のリソースが必要となる。

種別 必要なリソース
vCPU(仮想CPU)の数 2コア
メモリ 12GB
ストレージ 415GB

管理対象のESXiや仮想マシンの台数が増えると、vCenter Serverに必要なリソースも増える。詳細はvCenter Server アプライアンスのシステム要件を参照のこと。

なお、旧バージョンではWindows版のvCenter Serverも存在していたが、本リリースより廃止されている。詳細についてはFarewell, vCenter Server for Windowsを参照のこと。

Stage1の手順

Stage1はvCenter ServerのVirtual ApplianceをESXi上に展開(デプロイ)する工程である。
本稿では利用者が多いであろうと想定される、Windows版のGUIインストーラを前提とし記載する。

ESXiと疎通可能な任意の作業用マシンにvCenter Serverのインストーラ(isoファイル)をマウントする。
インストーラ内のvcsa-ui-installer\win32\installer.exeを実行する。

vCenterインストール001

Installをクリックする。

vCenterインストール002

説明を読み、NEXTをクリックする。
※ 本リリースよりPSC(認証機能や証明書管理機能などを提供するコンポーネント)をvCenter Server本体と分離する構成はサポートされなくなりました。

vCenterインストール003

EULAを一読し、承諾した後にNEXTをクリックする。

vCenterインストール004

vCenter Server Virtual Applianceを展開するESXiの情報を入力する。

項目名 設定値
ESXi host or vCenter Server name 接続対象のESXiのアドレスを指定する
HTTPS port ポート番号を指定する(デフォルトは443)
User name ユーザ名を指定する
Password パスワードを指定する

指定された情報に基づき、作業用マシンからESXiへの通信が行われる。

vCenterインストール005

作業用マシンがESXiと疎通でき、かつESXiのサーバ証明書を更新しておらず証明書の検証エラーが出力される(自己署名証明書を使用している)場合は、以下の画面が表示される。
Thumbprintから接続先が正しいことを確認しYESをクリックする。

vCenterインストール006

作業用マシンからESXiへの認証が通り通信を確立できたらウィザードが進む。
次の設定値を入力しNEXTをクリックする。

項目名 設定値
VM name 仮想マシン一覧での表示名
Set root password vCenter Serverのrootユーザのパスワード
Confirm root password 同上
vCenterインストール008

vCenter Server Virtual Applianceの性能を指定する。
インストール要件の確認を基に性能を指定する。

vCenterインストール009

vCenter Server Virtual Applianceの仮想マシンファイル一式(設定、Disk情報など)を格納するデータストアを指定する。

vCenterインストール010

設定値を入力しNEXTをクリックする。

項目名 設定値
Network vCenter Server Virtual Applianceを接続するポートグループを指定する
IP version 使用するIPアドレスのバージョン(v4 or v6)を指定する
IP assignment IPアドレスを手動で設定するか、動的に設定するか選択する
FQDN vCenter Server Virtual Applianceに割り当てるFQDN(ホスト名を含むドメイン名)を指定する。この設定値はDNSサーバで正引き/逆引き可能である必要がある
IP address vCenter Server Virtual Applianceに割り当てるIPアドレスを指定する
Subnet mask or prefix length vCenter Server Virtual Applianceを接続するネットワークのサブネットマスク、もしくはPrefix(/24など)を指定する
Default Gateway vCenter Server Virtual Applianceを接続するネットワークのデフォルトゲートウェイを指定する
DNS Servers DNSサーバのIPアドレスを指定する。複数の場合はカンマ(,)区切り
HTTP HTTP通信用のポート番号を指定する
HTTPS HTTPS通信用のポート番号を指定する
vCenterインストール011

これまでの設定内容を確認しFINISHをクリックする。

vCenterインストール012

vCenter Server Virtual Applianceの展開(仮想マシンの作成処理)が行われる。しばらく待つ。

vCenterインストール013

【参考】
インストーラの裏側では、指定したESXiに対してvCenter Server Virtual ApplianceのOVAデプロイ処理が行われている

vCenterインストール014

正常に展開処理が完了すると次の画面が表示される。CLOSEかCONTINUEのいずれかクリックする。

  • CLOSE : インストーラを終了する
  • CONTINUE : 続けてStage 2の処理を実行する

本稿では、Stage 2でエラーが発生した場合にも対応できるよう、この時点でSnapshotを作成しておく。
CLOSEをクリックしてインストーラを終了する。

vCenterインストール015

CLOSEをクリックすると次の画面が表示される。Stage 2を実行したいタイミングでhttps://<vCenter Serverのアドレス>:5480/に接続すれば良いことがわかる。

vCenterインストール016

Stage 1で指定したESXiの管理画面(Host Client)に接続し、対象の仮想マシンを右クリックし「スナップショットの作成」操作を行う。

vCenterインストール017
項目名 設定値
名前 任意の名前を指定する
説明 任意の説明を指定する(空欄可)
仮想マシンのメモリのスナップショットを作成します チェックを入れる
静止ゲストファイルシステム チェックを外す(グレーアウト)

メモリのスナップショット設定を行うことで、vCenter Server Virtual Appliance内のメモリ情報をデータストアにダンプできる。これにより、スナップショットに戻す操作を行った際にメモリ情報も含めてリストアされるためStage 2の迅速なリトライが可能となる。
ただし、データストア上にvCenter Server Virtual Applianceに割り当てたメモリ容量分のデータが追加で作成されるため、データストアの残容量には注意すること。

vCenterインストール018

これでStage 1の手順は以上となる。続いてStage 2の手順に移る。

vCenter Server 7.0の新規インストール(Stage2)